木彫人日記

木彫作家人見元基のブログ。 作品紹介・制作記・ラーメン屋探訪・旅日記等々、写真いっぱいで公開。


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報告完了


諸事情により駆け足で作品紹介してきましたが、展示風景を漠然と撒き散らして

今回の個展の報告を終えたいと思います。

質問があったらコメントどんどんしてね。ちょっと一週間ばかり遅れるかもしれないけど。

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以上、最後はグロ画像で締めくくりました。

本当に多くの人に見ていただきました。 ありがとうございました。

たくさんのご意見を糧にこれからも精進してまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。


2012 人見元基



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作品紹介 後篇

今まで紹介してきたのが「少女と予兆」の少女の妄想世界。

ここからは予兆をテーマにした作品。

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「予兆」

如何にして彫刻を重力から解き放つのか。

一番簡単な方法は浮かせることだ。 物理的には全然解き放たれてないんだけどね。

でも形を纏ったものが宙を浮遊する姿は人にとって神秘的で甘美な幻想だ。

僕は最近頻繁に壁掛け作品を作るようになった。

以前京都の平等院鳳凰堂で「雲中供養菩薩」という壁掛けの彫刻を見たのだが、これがすごくドハマリした。

壁一面、四方を浮遊する彫刻に埋めつくされた展示空間は壮大荘厳の二言だった。

なにか上手く自分の作品世界に取り込めないかといつも考えている。

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結果的に今思うと、この子が今回一番上手くいった作品だと思う。

「予兆」というテーマは自然の神秘をいかに表現するかということに重きを置いていたので、

今までのポップなテイストからガラッと雰囲気を変えてみたかった。

思い入れもかなりあったので、時間・道具にとらわれずあらゆる手を尽くして挑んだのが功を奏した。

望んでいた浮遊感と神秘性、グロになり過ぎない程度の毒っぽさが上手くかみ合ってくれた。


素材は体がクスノキ、羽はイチイという木をはめ込み式で、触角は真鍮の針金をハンダ付けして作った。

何かの前触れとなるものが、妖精の姿となって現れた、という感じ。

妖精といえば蝶だが、どちらかといえば夜行性の蛾のほうが神秘的で妖艶な感じがする。

モフモフしてて可愛いのもいるしね。




虫って何か自然現象と密接に関連している存在だと思う。

地震の前触れで深海魚が上がるだとか気候変動で大量発生する生物とか色々ある中でも、虫の存在と比重は極めて大きい。

旧約聖書なんかにはこの世の終わりにイナゴの大群が現れるという話もあるぐらいで、

土に近いというのかなぁ、人と自然とを繋ぐとても重要な存在な気がする。

だからテーマ「予兆」には虫の姿を使って表現している。

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「羽化」

実はヒトミはイモムシがこの世で一番嫌いなのだが、

今回の強い思い入れと自分への自信から、「今の自分なら一番苦手なものでも美しいものにすることができる」

と信じ、あえて大嫌いなイモムシを作ってみた。

蛹・成虫と過程を経ないで羽を生やした幼虫の姿、ちょっとネオテニー(幼形成熟)入ってるかなぁ。

材料はイチイ、これも壁掛けの浮遊する姿にした。


「予兆」と相まってこれもいい具合にいったと思う。雰囲気もかなり良かった。



でも気持ち悪い・・・・・

作っている最中も作った後も正直二度と作りたくないと思っているぐらいだよ・・・

ちなみにヒトミは苦手なのは幼虫だけで蛹も成虫も全然平気。  不思議だね。




作品紹介 中篇

ぬいぐるみでもうひとつ。

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「ささいな略奪」

やはり単純に可愛いものでなく、毒を含ませたいという気持ちから生まれた。

うん・・。かなり見たとおりの内容です。

かわいいぬいぐるみでも殺しあうんだよ~、弱肉強食だよ~・・・というような。


ひねりが足りなかったかなぁ~・・・若干後悔している。

ただグロテスクに走るよりかは新しいことに挑戦しつつも幾分踏みとどまれたところはある。

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壊れた懐中時計を埋め込んでみたり真鍮を使ってみたり。

色々試してみるきっかけになった作品だった。


ちなみに予断だが、じつはこのぬいぐるみ、

〇ッフィーVSス〇ーピーの構図になっているのだが・・・



お分かりいただけただろうか・・・・・・・


駆け込み作品紹介 

腐敗少女と同時期作り始めたものもある。

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「空中腐遊」

なんというか完全宙吊りタイプの作品が作りたくなって思いついたものだった。

ぬいぐるみ・・・から派生して単体でお話になるようなものを考えて。

とりあえずキノコ傘で飛んでいる姿が最初に浮かんだけど、溶ける手足・セミの口・ギョロ目・・・

なんでこれを思いついたかは正直自分でもわからない・・・

たぶん「かわいいぬいぐるみだ」と簡単に感情移入されてしまうことに抵抗があるんじゃないかと。

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祖母の使っていた古い旅行鞄を譲ってもらったので、それと組み合わせてみた。

ぴょーんと飛び出てきた感じ。

空中浮遊の不の字を腐に変えた言葉遊びタイトルである。

旅行と飛行にかけて「ロマン飛行」なんてタイトルも考えたけど、ないなぁそれは・・・使えんわ。


もし「地面に置く」というのが彫刻の大前提だとしたら、それはあまりにも狭くて縛りの多い世界だろう。

世界感が広がらない・・・そういうのが嫌だから考えたものなのかもしれない。

これはこれで設置的に大きな縛りは生まれるけど、見上げる構図は視線を下へ上へと動かすためのいい効果だった。




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「案内人」

鏡の国のアリスでは不思議なウサギを追いかけてアリスが鏡の世界に迷い込むという筋書きだった。

この個展の薄暗い物語への灯り番であり案内する存在が欲しいと持った。

同時に感情が見えないような姿をあれこれ想像するうちに、マッドハッターと混じっちゃったなこれ・・・






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「わたしは道化」

同じく鏡の国のアリスには鳥の島の話があり、ドードーという鳥が登場する。

もう絶滅してしまった実在する鳥だが、この物語では翼の下から腕が生えて杖を突いている妙な姿だった。

このドードーという鳥は姿形の珍妙さから見世物用に乱獲されて絶滅していった動物だ。

笑いものにされても何も言わない姿が、ピエロと被る。

そんな感じで生まれた。





個展終了

ちょいと遅くなりましたが、個展何事もなく無事終了しました。

何も起きなかったとかいうのでなくいい意味でサプライズの多い展示でありました。

最終的にトータル入場者数が400人(!)

やっぱイベントと抱き合わせるとすごいですね!400人も見てくれなすったのね。

展示の会場でわりと暇にならなかったのは初めてでした。あー楽しかった!






というわけで作品紹介しつつこぼれ話でもしていきましょうか。

まずコンセプトの大元になった腐敗少女の話から。


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作り始めたのは大体2年前で大学出てすぐだったかな。

分割して作るつもりだったので手持ちの材料で上半身から彫り始めた。

人体を作るのは正直非常に不慣れなため、ゆっくり作りながら慣れようと考えた。

絵本・イラスト・マンガ的なタッチにしたかったので顔とかどう処理すればいいのかわからなくて

実際上半身だけでもかなり時間をかけてしまった。

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かけた分髪とかキノコとか色々彫りが試せて楽しかったなぁ。

その後下半身、ゾウのぬいぐるみの順に別の材で作っていった。

服装や体とぬいぐるみの繋がりとかを考えるのに最後まで苦労したのでそれぞれのパーツを組むのにも骨が折れた。

もうちょっと頭のいい組み方みたいのもちゃんと研究したかったけどこれはこれで簡単でよかった気がする。

しかし全体的には詰めが甘いところが多すぎて今回の展示では悩みの種でもあった。

だからDMには別の作品を載せたんです。  この娘主役なのに(´;ω;`)


いいんだ・・・これでもひとつの成果で通過点であり、今後に生きればよいのです。

自分の作るものの幅を広げてくれた記念すべき作品であった。




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